
JCBカード会員向けの雑誌「J-B Style」12・1月号の『季節を歩く・自然を歩く』コーナーの『第8回 海外編/オーストラリア・トレッキング』を担当させていただきました。
この企画では、最初に編集部から提示のあった掲載予定スポットが変更になったため、取り上げるトレッキング・スポットの提案から、原稿、写真と、ページを構成する基本部分すべてに関わっています。
この企画を請け負うに当たっての必須条件は、取り上げる全コースを実際に歩いたことがあること。
これは、本当に大事です。
※最近騒がしいキュレーション/まとめサイトでは、実際に行ったことのない人が、ネットで適当に情報を掻き集めていい加減なことを書いていると批判されていますが、本当にひどいものが目立ちます。実際に行ったことある人や知っている人が見れば一目瞭然のウソのオンパレードだったりで…それを見て旅してみたという人が「騙された~!」と嘆いているのを何度目にしたことか、、だって「キャンベラ」のはずなのに使われている写真がオーストリアやパリのものだったり、「メルボルン」のヤラ川のはずがロンドンのテムズ川だったり、、、orz
なので、この企画では、私自身が実際に歩き、日本からわざわざ来る価値のある風光明媚で歩くのが楽しいコースばかりになっています。
ご紹介したのは以下の3コース。
- クレイドル山ダブ湖一周コース(クレイドルマウンテン-セントクレアレイク国立公園 タスマニア州)
- ワイングラス・ベイ・ルックアウト(フレシネ国立公園 タスマニア州)
- グレート・ウォーシャン・ウォークのキャッスルコーブ~ジョハナビーチまでのコース(グレートオトウェイ国立公園 ビクトリア州)
どのトレッキング・コースも初心者から中級者向けですので、ある程度体力のある方なら、楽しみながら歩いていただけると思います。
さてさて、“オーストラリア・トレッキングならではの楽しみ”は、何と言ってもかわいい野生動物たちとの遭遇!
なので、ご紹介した3コースは野生動物との遭遇率が高いのも特徴です。ある意味、個人的な好みで提案したともいえそうなコースになっております…(笑)
ただ、ひとつだけ、編集部と意見のすり合わせが必要な部分がありました。
問題となったのは、「グレート・ウォーシャン・ウォーク」の「ジョハナビーチ」という名称について。
英語での綴りは「Johanna Beach」となりますが、これを日本語でどのように記載するか、です。
Johanna をカタカナ表記すると、「ヨハナ」または「ヨハンナ」とすることが多いのです。これは、ドイツや北欧系によくある人名 Johanna からきているもののようですが、現地(つまり英語圏のオーストラリア)での発音は、「ジョハナ」または「ジョアナ」が多いような……
これは困った!なぜなら、ヨハナやヨハンナと記載し、そのように現地で発音しても通じない可能性があるからです。
そこで、ちょうどビクトリア州政府観光局の日本語サイトの仕事をやっている最中だったこともあり、ウェブ担当のダンに「現地の人は何て発音するの?」と聞いてみました。
すると、ダンの返事は「ジョハナ Jo-ha-na って言うね」とのこと。
さっそく、編集部の担当者さんと相談し、実際にこれを読んで出掛けた人が困らないよう、より現地の発音に近い表記にする、ということで決定したのでした。
そんな裏話もちょこっと頭の片隅に入れていただきながら・・・JCB会員でお手元にこの冊子が届いている方は、ぜひページをめくってみてください!