
NHK BSとBSP4Kで放送中の「フロンティア ~その先に見える世界」。6月6日にBSP4K、11日にBSで放送された「不可能を可能にする挑戦」のバイオニック・アイのパートでリサーチとコーディネーション、メルボルン・ロケのリモート撮影を担当させていただきました!
この番組は、様々な分野で先駆者となって切り拓く研究や技術にフォーカスし、未踏の知の最前線を追っていく・・・というドキュメンタリー系の科学番組。
この回のテーマは、人工知能を搭載したAI義足や脳に埋め込んだ電極から脳の信号をコンピューターに伝えるBCI、目の前の映像を電気信号として視神経に送るバイオニック・アイなど、障害を持つ方々のための最新の研究を取り上げるというものでした。
以下が番組紹介文ですが、なんともカッコイイじゃないですか!( ´∀`)bグッ!
『障害を克服するための技術が今、革命的な進化を遂げている。足の切断、四肢まひ、失明などに見舞われた人たちの未来を変えようと挑む、患者と科学者たちの熱き挑戦を描く。』
弊社が担当させていただいたパートの「バイオニック・アイ」技術は、オーストラリアが先駆となって開発が進められているものなのですが、最初に1月末にお声がけいただいてからリサーチを開始。
粗方の方向性はお話をいただいた時点で分かっていたものの、誰/どこの研究機関がどのような立ち位置で研究が進められているのか、現在どこまで進んでいるのかなど、不透明だった部分を含め、綿密にリサーチをしました。(途中、少しだけAI義足・義手のリサーチもお手伝いしました!)
ロケはシドニーとメルボルンで行われました。シドニーのロケは3月上旬だったのですが、メルボルンのロケは取材対象研究者さんと患者さんの都合もあって2月下旬に行うことに・・・ところが同時期にNHKの担当ディレクターさんと技術さんが他国でのロケ中のため、完全なリモートロケとなりました。

今回の患者さんの撮影では、平時とは異なり、いろいろと難しい部分がありました。。。というのも、カメラなどのセッティングに意外と時間がかかるのですが、視覚障害の方なのでこちらが何をやっているのか見えず、どうなっているのか、何をしているのかわからないため、途中で逐一、「今こういうことをやっています。あとどれくらいでかかりそうです」と伝えてあげる必要があるのです。
アポの時間よりも早く来てくださっていたので、待ち時間が長くなってしまい、ちょっと疲れてしまったかもしれません、、(汗)本当に申し訳なくて、、、早く準備しなくちゃと思いながら、心の中では平謝りでした… <(_ _)>スミマセン
インタビューを進めながら、バイオニック・アイを装着してもらい、「見えるよ!(カメラマンのほうを向きながら)あなたの顔がわかるよ」と言葉にされた時には、思わずグッと熱いものがこみ上げてきて、思わず涙がぶわっと。。。ロケ中にもかかわらず涙が出そうになってしまったのは、この時が初めてです。。。・゚・(ノД`)・゚・。
「トリセツショー」に続くNHKさんの科学番組ですが、この番組は4K放送で、撮影はLOG撮影で行いました。今のところ、海外ものの日本のテレビ番組の撮影はまだFHDのほうが多いですが、徐々に4Kも増えてくるのかなぁと思った今回のロケでした。
放送は終了してしまいましたが、NHKオンデマンドで見られるようですので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください!
▼NHK「フロンティア ~その先に見える世界」不可能を可能にする挑戦