今回はオーストラリア原産の毒グモで、近年日本にも上陸し、騒動を起こしたことで知られる「セアカゴケグモ」です。
このクモは想像以上に小さく、体長はメスで1cmほど。オスはさらに小さく3~4mmほどしかありません。
以前に見たことがなければ、「小さなクモがいるな」として見過ごすことが多いのではないかと思います。
彼らの生息域が人間の生活圏と重なることから、屋外にあるテーブルや椅子の下や、観葉植物を入れているボックスのコーナーなどに巣を作っていることがあるので、それらを移動したりする場合には、ゴム製の手袋を着用するのが無難です。
一般的には、このクモの性格はおとなしいとされていますが、やはり、捕獲した際にも特に攻撃態勢をとって威嚇されるようなことはありませんでした。
世界で最も危険な毒グモのひとつに数えられる「シドニージョウゴグモ」の場合はそうはいきません。
二本の前脚と牙を高く上げて威嚇されたことがあります。怖いですよー。
セアカゴケグモ噛まれると、激しい痛みと腫れ、吐き気、嘔吐、発熱、発汗、頭痛などの症状が現れるが、激しいアレルギー反応を起こさない限りは重篤な状態に陥ることはないとされています。
とはいうものの、人によっては強い症状が出ることがあるので、噛まれた際には救急車を呼ぶなどして、すぐさま医療機関で診察を受けることが肝要です。
P.S. そういえば、「夜、便所に行ったら、便座にセアカゴケグモがいて、噛まれてしまったんだ…」というユーモラスたっぷりな歌詞のオーストラリアン・カントリーミュージックの歌があります。
アウトバックに住む人々にとっては、この毒グモとの遭遇は、ある意味、生活の一部なんですね。(笑)
以下、ロケーション・ギャラリーにも別の写真がありますので、もしよかったらご覧ください。