オーストラリア、ビクトリア州の州都メルボルンで、毎年11月の第1火曜日に行われる芝3200メートルの歴史ある競馬レース「メルボルンカップ」。
この日は、国が停止するとまで言われるほど、国民が熱狂します。実際に株式市場などの売り買いも鈍化するそうです。
その歴史ある華やかな競馬レースの舞台となるのは、メルボルン郊外にあるフレミントン競馬場。そこからはメルボルンの街並みも見渡すことができます。
競馬場でのドレスコードは正装。レースだけでなく、紳士淑女がファッションセンスを競いあう場でもあるんですね。
俳優、女優、スポーツ選手、歌手、有名シェフなどのセレブも集い、年に一度の春の祭典に華やかさを添えます。
単に賭けを楽しむだけじゃなく、ワインを片手に社交を楽しみながらのベッティングなんですねー。昔の貴族生活の一端を見るような気がします。
さて、肝心のレースですが、レースを行方を見つめる観客の盛り上がりは筆舌に尽くしがたいほどです。
レースの終盤などは、人々の興奮した声が重なって響き渡り、競馬場全体に低音を聞かせるスーパ―ウーハーのスピーカーを埋め込んだように地鳴りがすると言えば少しはおわかりいただけるでしょうか。
この時は賭けていなかったので、自分としてはレースの行方はどうでも良かったのですが、その空気の揺れと雰囲気に鳥肌が立ったほどです。スポーツ観戦などで、似たような経験をしているものの、そんなのは比じゃないって感じでした。
機会があれば、ぜひ一度メルボルンカップ観戦に行ってみてください。
P.S. 上記の華やかさとは裏腹に、社交が過ぎたのか、飲みすぎで吐いている若い女性や、まっすぐに歩けない若い男性を何人も目にしました。若気の至りなんでしょうか。飲みすぎには注意しましょう。あと、レースの後の競馬場は大量にゴミが散乱し、目も当てられない状態でした。自分の出したゴミくらいは責任をもって持ち帰りたいものです。
以下、ロケーション・ギャラリーにも別の写真がありますので、もしよかったらご覧ください。