オーストラリアがロケ地の映画「ハクソー・リッジ」と「ライオン」、其々アカデミー賞6部門にノミネート!

第89回アカデミー賞
第89回アカデミー賞

 

24日に発表された第89回アカデミー賞ノミネート作品。
今回は、オーストラリアでロケが行われた2つの作品が、それぞれ6部門で選出されました!
ひとつは、オーストラリア出身俳優メル・ギブソンが監督の『ハクソー・リッジ』。

この作品は、沖縄戦に派兵された米軍兵の実話が基になっています。

 
<主なストーリー>

人を殺めることを拒否し、銃を持たずに戦地へと赴いた主人公が衛生兵として任務に当たる。しかし、激戦の沖縄で、劣勢になった味方が一時撤退を余儀なくされ、負傷兵が置き去りにされていくのを見かねて、武器を持たぬまま、自ら戦場に留まることを決意。味方だけでなく敵兵=日本兵を含む負傷兵に分け隔てなく手当てを施し、75名もの命を救ったたことから、戦後、米国史上初となる名誉勲章を与えられた…
という、実在の人物デズモンド・ドス氏の物語です。

 
アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞、監督賞、編集賞、録音賞、音響編集賞の主要6部門にノミネートされました。
今のところ日本での公開は未定ですが、沖縄戦の知られざる一面を描いた映画として、ぜひ日本でも大勢の人に見てほしい作品です。

【公式サイト】ハクソー・リッジ

 
 
そして、もうひとつは、こちらも実話が基になった『ライオン』。
日本では『ライオン ~25年目のただいま~』という邦題で、4月に公開予定だそうです。

こちらは、オーストラリア出身俳優のニコール・キッドマンが出演することで話題となりましたが、作品の舞台がそもそもオーストラリアとインドという実話でもあります。

 
<主なストーリー>

インドのスラム街で育った5歳の男の子が兄と出掛けた先で、停車中の電車内で眠りこんでしまったまま電車が動き出し、目が覚めたら知らない場所で迷子になってしまった。その後、オーストラリアへ養子にだされ、25年間が過ぎようとしていた時、自分の人生の空白を埋めるため、生まれ故郷と本当の家族を探すことを決意する。手がかりとなるのは、おぼろげな幼少時の記憶とGoogle Earth…
という実在の人物サルー・ブライアリー氏の物語。

 
この話は2012年頃に様々なメディアで取り上げられたと記憶していますが(もっと前かも?)、当時話題となりました。
アカデミー賞では、作品賞、助演男優賞、助演女優賞、撮影賞、脚色賞、作曲賞の6部門にノミネート。

【公式サイト】ライオン ~25年目のただいま~

 
 
どちらも実話という興味深いストーリーの映画であり、ロケ地がオーストラリアということで(個人的には)期待度大。
ワクワクドキドキしながら、発表の日を迎えそうです。

『マトリックス』や『ウルヴァリン』シリーズなどで、そのロケ地を特定して紹介し、絶大な支持とページビューを稼いだコンテンツを排出してきた“にわか映画ファン”のワタクシ、もちろん、この2作品のロケ地は既にリサーチ済みであります(笑)。

オーストラリアのロケ地取材はお任せあれ!(^ー^)ノ
おっと、肝心のアカデミー賞発表=授賞式は、2月26日(日本時間27日)です。

アカデミー賞公式サイト

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Travel Journalist/ Writer/ Media Coordinator

人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆やラジオやテレビ出演などで情報を発信しながら、旅行情報サイトの運営やメディア・コーディネーターもこなす。目下の関心事は、野生動物とエコ。オーストラリア野生動物保護救助資格有。