野鳥が多く生息するエリアを歩いていると、目が覚めるような青色をしたものが目の前をすーっと横切りました。
オーストラリアの固有種、「スパーブ・フェアリー・レン」のオスです。日本では「ルリオーストラリアムシクイ」と呼ばれています。
その姿や動作がとても可愛いので、ムシクイという名前はなんだかなぁと個人的に思うのですが、虫を捕食するという意味ではまさにその通りなんですよね。
体長は13~14cmの可憐な小鳥で、低木の枝と枝を目まぐるしくホッピング。さっと地面に飛び降りては何かを口にしています。地面をチョンチョンチョンと移動する様子を見ていると思わず笑みがこぼれてしまいます。
時折、目の周りが赤褐色をしたメスと嘴を突き合わせてさえずっているので、何か会話をしているようです。
結構、シャイな鳥なので、距離を置けば大丈夫なのですが、なかなかこちらからは近寄ることができません。性格にもよるのでしょうか、カメラを向けて無心でいると向こうから近寄ってきてくれる子もいます。これは、本当に嬉しいですねー。
御多分に漏れず、オーストラリアでも人間の宅地開発で彼らは住処を奪われつつあります。
開発するにしても、できる限り自然と融和した形の都市計画をして欲しいものです。
そうすることで、緑豊かで花咲く景観を宅地の周りに確保できるだけでなく、鳥たちのその美しい声を聴いたりや姿を目にすることで、多忙な生活を送る現代人はホッとする瞬間を得られるのではないかと思います。
何よりも、子供たちの感性を育む上で大事なことではないでしょうか。
以下、ロケーション・ギャラリーにも別の写真がありますので、もしよかったらご覧ください。